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誰もがやさしく微笑みあえる、その日まで

東日本大震災で被災された方々、心を痛めた方々に送ります。

カキ養殖について調べたこと、感じたこと



 今回は、「カキ養殖について調べたこと、感じたこと」です。


 カキ養殖を何度か手伝い、カキ養殖に興味を持ちました。
 特に、カキ養殖業者さんはどのように生計を立てているか、興味がありました。
 以下で、カキ養殖の経営について調べたことをまとめます。


◆参考資料
 ・資料1 : http://www.jfa.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/haihu_21/pdf/data1-6.pdf
 ・資料2 : http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/r0403in2.pdf
 ・資料3 : http://www.pref.iwate.jp/~hp5507/report/kekka00/7-1-2.pdf
 ・資料4 : http://www.takarabe-hrj.co.jp/weekly/No.764.pdf


◆カキ養殖経営の現状 
 経済面や、労働環境面で、かなり厳しい状況で経営されているようです。

 ・家族型カキ養殖の場合、総所得は年間600~800万円くらい (資料1、2、3を参照)
 ・家族投下労働時間当たりの所得=1736[円/h] (東北の例。資料3を参照)
 ・漁業を営む会社の自己資本比率は低く、8.3%(全産業平均は32%) (資料1を参照)。
  →漁業を営むためには多額の初期投資が必要であるが、お金に余裕がない会社が多い為と推定。
 ・漁業を営む会社の総資本経常利益率は低く、1.3%(全産業平均は4%) (資料1を参照)。
  →売り上げが伸びず、コストを下げられない為と推定。

 ・労働時間が不定期で、長時間作業も有り。
  →時期によって値段が大きく違う。
  →宮城産は広島産と出荷時期をずらしている(資料3を参照)。
  →相場が高い時期に一気に出荷作業を行う(資料3を参照)。
 ・働く場所は屋外、または海の近くの作業場が多い。
  →冬の屋外は、労働環境が厳しい。



◆今後の経営の方向性(こんなことできたらいいな、という想像です)
 ・生産コストの削減
  →労務費の削減。カキむきの自動化など(資料4を参照)
  →生産設備費の削減。設備の簡素化。安価な設備に代替。
  →生産性の向上。同じ設備で生産数を向上。より身が大きく美味しいカキへの品種改良。

 ・売り上げ向上
  →販路の開拓。消費者への直販。鮮度の良いカキを美味しく食べてもらう提案とか?
  →高品質なカキの養殖。フランスの例(参考資料4)
   ※以前食べたことがある天然の岩ガキは一個500円~800円でした。
   ※養殖カキは高くても、一個100円~200円でした。


◆カキ養殖に関する補足
 ・自然と触れ合える!
  →カキ養殖を通じて、ほぼ毎日海に行ける!
  →海が好きな人にはたまらない仕事(実際、私がお世話になっている漁師さんはそういう方です)
 ・自然の環境保全が必要
  →美味しくて生育が良いカキを作るためには、海、山、川が良い環境であることが必要、とのことです。
 ・リーダーとしての責任感
  →個人事業主として自分で全て決定しなければなりません。
  →設備投資から、養殖のノウハウ蓄積、収穫時期の決定まで、全て自己判断する必要ありです。
  →私がこれまでに会った漁師さんは、例外なく、自立していて、自分の考えをしっかり持った方々でした。
 ・資産流失のリスクとの戦い
  →漁業は、多額の設備投資が必要です。
  →東日本大震災では、漁業関係者は多くの漁業関連設備を流失しました。
  →流失リスクを加味しつつ、経営する必要があります。


◆所感
 もし自分がカキ養殖をやる立場に立ったら、うまく経営できる自信はありません。
 熟練した方でも、大きな利益を出すのは難しいように感じます。
 ただ、漁業には魅力を感じます。
 それは、生き物相手の仕事ということ。
 より自分の動物的な感覚を研ぎ澄ます必要を感じます。
 風を感じて天気を予想したり、海の変化を見て道具を工夫したり。
 憧れる部分はあります。
 多分、体力的にきつくて、もたないと思いますが。



 以上、「カキ養殖について調べたこと、感じたこと」でした。


カキの養殖いかだを囲む海、海岸、そして森。



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"めかぶ削ぎ"のお手伝い


 今回は、めかぶ削ぎ(そぎ)のお手伝いをした話を紹介します。

 私は、ゴールデンウィーク中に南三陸町歌津にお邪魔しました。
 滞在中に、漁師さんのめかぶ削ぎのお手伝いをしました。
 
 めかぶは、わかめの根元部分のことです。
 詳しくは、下記の水産会社さんのホームページをご覧ください。
 http://www.wakame.co.jp/pro2.html


 当日のめかぶ削ぎ作業を紹介します。
 
 朝一番、漁師さんが海からめかぶを収穫しました。
 めかぶが満載のかごが作業場に到着しました。
 一日の収穫量は、下の写真の3倍くらいでした。
 

 採れたてのめかぶは、ピカピカしていました。
 海中に住む虫もついていました。
 ついさっきまで海の中で生きていたことを感じさせました。


 めかぶカッターです。
 使い方は・・・


 茎とめかぶの間に、めかぶカッター先端のくぼんでいる部分を当てます。
 あとは、刃を滑らせて、めかぶを削いでいくだけです。
 うまくいくと、スーっとめかぶが取れます。


 茎は売り物にならないので捨てるそうです。
 少し、もったいない気もしました。
 茎を細かくたたいたものを食べたことがありますが、結構美味しかったので。


 削いだめかぶは袋詰めにします。
 卸売業者さんに1kg○○円で買い取ってもらっていました。
 時価で取引をされるようです。
 漁師さんは、めかぶの生育具合や天候、時価を考慮して、収穫時期を決められるそうです。


 私は、二日間、朝8時から昼12時まで、めかぶ削ぎの手伝いをしました。
 かご一つ分のめかぶを削ぐのに、約45分くらいかかりました。
 漁師さんのご家族全員+私+もう一人のボランティアさんで作業をしました。
 慣れない作業でしたが、コツをつかもうとどんどんはまっていき、最後は作業に没頭しました。
 
 作業が終わったあとは、お昼ご飯をご馳走になりました。
 毎度、ご馳走して頂き、感謝、感謝です。
 
 また、漁師さんが元気に海の作業をされている様子を見に行きたいと思います。
 もちろん、海の作業のお手伝いをしつつ。
 


 以上、めかぶ削ぎ(そぎ)のお手伝いをした話でした。


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南三陸産 塩蔵わかめ


 今回は、南三陸産 塩蔵わかめ についてです。

 ゴールデンウィークに南三陸町歌津にお邪魔した時に、お世話になっている方から"塩蔵わかめ"を頂きました。
 ありがたく頂いたのですが、"塩蔵わかめ"のことを知りませんでした。
 私は普段全く料理をしません。
 料理に関しては、全く常識がないです。
 「塩蔵って何?」という状態でした。
 

 せっかくなので、塩蔵の仕方について調べました。
 ・"乾燥→塩もみ→脱水"を数サイクルやるようです。
 下記のホームページを参考にしました。
 http://plaza.rakuten.co.jp/udoku369/diary/200705230000/ 


 塩蔵の効果は、絶大なようです。
 ・賞味期限は、保存温度が10℃なら200日、20℃なら90日、30℃なら20日
  →独立行政法人 農林水産消費安全技術センターのデータです。
 http://www.famic.go.jp/technical_information/investigation_research_report/pdf/2007.pdf

 
 "塩蔵わかめ"を食べる方法を調べました。
 ・基本は、たっぷりの水の中にわかめを入れて水分を吸わせるようです。
  →塩分があまり残らないようにしたかったので、私はしっかりわかめを洗いました。
 http://13hama.jp/blog/recipe/2012/04/shionuki-wakame.php


 
 これまでに南三陸町で食べさせて頂いたわかめは、どれも美味しいものばかりでした。
 "塩蔵わかめ"も美味しいんだろうなと期待していました。

 ・・・期待通りでした。
 しゃきしゃきしていて、食べ応えがあって、ボリュームがあって。
 水で戻すと、本当に体積が3倍近くになります!
 食べても食べても減らない!!
 わかめはカロリーが低いから、食べても食べても太る心配をしなくてもいい!!!
 数袋"塩蔵わかめ"を頂きましたが、一ヶ月立っても、美味しく頂いております。
 キムチと一緒に食べたり、生野菜に混ぜてドレッシングをかけたり。

 南三陸町にお邪魔する度に、食べたことがない美味しい食べ物を頂いております。
 いつもお世話になっている方々に、感謝、感謝です。


 以上、南三陸産 塩蔵わかめ についてでした。






頂いた"塩蔵わかめ"です。
パッケージには「三陸の荒波で育ちビタミン、カルシウム、ヨード等を豊富に含む」と書いてありました。




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津波と付き合うこと



 今回は、津波と付き合うこと についてです。

 先週金曜日、2012年12月7日の夕方に地震が発生しました。
 地震発生時、私は仕事中でした。
 一分近く長い周期の横揺れが続きました。
 同僚がサッと気象庁のホームページを開いて、各地の震度を確認しました。
 東北地方を中心に、震度5弱の地域が広がっていました。
 私が住む地域では震度3でした。
 宮城県北部沿岸に津波警報が発令されました。
 東日本大震災のことを思い出しました。
 しばらくして、震源が三陸沖で、マグニチュード7.3であることが分かり、宮城の知人のことが心配になりました。

 仕事が終わった後、家でニュースを確認して、大きな津波が発生していないこと、各地で大きな被害が出ていないことを知り、一安心しました。

 翌日、南三陸町歌津でお世話になっている漁師さんにメールを送信しました。
 漁師さんからの返信メールで、船や養殖設備に被害が無かったことを知りました。
 安心しました。


 今回の地震が起きた時、その漁師さんから夏休み中に聞いた話を思い出しました。
 漁師さんにはご家族とご両親がいました。
 震災の前日に、ご家族全員で牡蠣をむく作業をしていた時に、津波が来たらどう避難するか話したそうです。
 お父さんは船を沖に出し、漁師さんは車やフォークリフトを高台に移動し、お母さんや漁師さんの奥さんは、お子さんを連れてすぐに高台に逃げる、そういう話をしたそうです。
 そして、震災当日、実際そのようにスムーズに避難でき、全員無事だったそうです。
 
 詳しい話は聞きませんでしたが、漁師さんのご家族は、今回の地震でも別々に避難されたことと思います。
 12月の寒空の下、日が暮れた夕方、寒さに耐えながら、時間と戦いながら、ご家族の安全を一番に考えながら、漁業設備をいかに守るかを考えながら、避難されたことと思います。

 津波と付き合うこと。
 地震が起きたら津波が来ると思ってすぐに避難することも、その中の一つです。
 どんなに大変でも、面倒でも、海のそばで生きる為には、やらなくてはいけないことです。

 東北の三陸沿岸は、30年から50年おきに津波に襲われてきました。
 ・1896年 明治三陸地震津波
 ・1933年 昭和三陸地震津波
 ・1960年 チリ地震津波
 ・2012年 東日本大震災
 津波は必ず来ます。
 何年か後に。
 だったら海のそばに住まなきゃいいんじゃない?と私は考えてしまいます。

 でも、漁師さんは海の恵みの素晴らしさを語っていました。
 私は漁師さんのお宅で、夕食をご馳走になった時にその言葉を実感しました。
 海がもたらす新鮮な海産物の美味しさに驚かされました。
 サッとひと茹でした生ワカメのシャキシャキ感。
 包丁で細かく刻んだメカブのコリコリした食感。
 自宅で作られたイクラ漬けの濃厚な味。
 そうした恵みがあるからこそ、海と一緒に暮らすことを選ばれていると思います。
 それに、漁師さんの言葉には、海に対する愛着がにじみ出ていました。
 やっぱり、海が好きなんだ、と感じました。

 海と一緒に暮らすことには、津波と付き合うことも含まれます。
 津波がもたらす負の影響も受け入れなくてはいけません。
 それでも、被害を最小限に抑えるように、対策することはできると思います。
 海と共に暮らす方々が、一日も早く暮らしを再生されることを、幸多く暮らされることを願っております。


 ・今年の夏に撮った、南三陸町歌津伊里前地区の写真(橋げたが残る歌津大橋と、伊里前湾が見えます)  



 以上、津波と付き合うこと についてでした。


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