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誰もがやさしく微笑みあえる、その日まで

東日本大震災で被災された方々、心を痛めた方々に送ります。

NHKスペシャル シリーズ東日本大震災 防潮堤400キロ ~命と暮らしを守れるか~


 今回は、「NHKスペシャル シリーズ東日本大震災 防潮堤400キロ ~命と暮らしを守れるか~」についてです。

 NHK総合テレビで、5/30(金)22:00-22:50に放送されました。
 番組の詳細は、番組のウェブサイトをご覧ください。
 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0530/

◆番組の概要
 ・現在、東日本大震災からの復旧工事が進んでいる
 ・防潮堤の事業費は総額約一兆円で、防潮堤の総延長は400km
 ・以下の視点で取材した
  →視点1:防潮堤を作ることで、津波への備えは充分か?
  →視点2:防潮堤を作ることによる影響は?
  →視点3:防潮堤の建設は費用に見合うか?

◆視点1:防潮堤を作ることで、津波への備えは充分か?
・岩手県宮古市田老地区を例示
・震災では高さ16mの津波が、約3000人が暮らす街を飲み込み、181人犠牲になった
・震災で約7割の防潮堤が破壊された
 →防潮堤には津波被害を軽減する効果有り(津波到達時刻を遅らせる、浸水域を狭める)
・海側に高さ14.7mの防潮堤を建設することを選択(震災前は高さ10m)
 →東日本大震災クラスの津波を防ぐには高さ30m必要だが、莫大な予算が必要なため非現実的
・国の津波対策の方針
 →数十年から百数十年に発生する津波(レベル1)は、防ぐ
 →数百年から千年に一度発生する津波(レベル2)は、逃げる
・高さ14.7mは、過去の津波高さから設計された
・田老地区街作り協議会での議論
 →施設防災は危うい。油断が生まれる。
 →数十年前に防潮堤を建設した当初は、防潮堤建設は住民が逃げるまでの時間稼ぎが目的だった
 →東日本大震災前は、「防潮堤が地域を守るから逃げる必要がない」と考える住民が増えた
・防潮堤が破壊される前提で防災を考えるべきと言う意見もあり
 →破壊されたら市街地が浸水するリスクが高いため

◆視点2:防潮堤を作ることによる影響は?
・宮城県気仙沼市の議論
・市内87ケ所の防潮堤の高さは6.2mから14.7m(震災前の2倍から4倍)
・2012年8月の防潮堤の影響を考える研究会
 →なりわい、観光面でマイナスの影響が出る可能性あり
 →県知事に防潮堤の高さを下げて欲しいという要望書を提出
・県知事の考え
 →県民の命を守る。悲劇を繰り返さない
 →レベル1の津波を防ぐ防潮堤を作る
・気仙沼市大谷地区の例
 →高さ9.8m幅40mの防潮堤を建設予定。現在の計画では砂浜が消える
 →震災前は、大谷海岸には海水浴100選に選ばれる砂浜があった
 →「砂浜が消えたら地元愛が消える」という方もいる
・国の防潮堤建設に関する指針
 →周囲の景観を配慮して、海岸管理者が高さを下げることは可能(住民との議論した上で)
・気仙沼市舞根(もうね)地区
 →海岸管理者は気仙沼市。「防潮堤は不要」という住民の意見を受け入れた
・「なりわい、環境」と「安全」のバランスを取る必要がある

◆視点3:防潮堤の建設は費用に見合うか?
・気仙沼市小泉地区の例
・高さ14.7mの防潮堤を建設予定
 →建設費は約220億円
 →安全確保の為、住宅地は高台に移転する
 →宮城県は、防潮堤の後背地に設ける国道や農地等を守るために、防潮堤は必要という考え
・小泉地区に建設予定の防潮堤は、費用対効果が小さいという意見あり
 →通常の公共事業は費用対効果を見積もるが、災害復旧事業は免除される
 →研究機関の分析では、防潮堤の後背地に設ける国道や農地等の価値は37億円

◆番組のまとめ
・防潮堤は津波に対して万能ではない
・「逃げれば助かる」ということを次の世代に伝えなければいけない





番組を見た感想を一つ。
東日本大震災で被災した街が「命を守れる街」に生まれ変わって欲しいと思いました。
住民、自治体、漁業関係者、その他関係する全ての方々が最優先して実現したいことは「人命を守ること」だと思います。
その考えを軸に、防潮堤だけに頼るのではなく、避難手段や避難する仕組みを作り、災害に強い街を作って欲しいと思いました。

何かを設計するときには、最も実現したいこと(Must)を関係者が理解し、納得する必要があります。
その共通理解さえ得られていれば、財産を守る、風景を守る、漁業を守る等、その他の実現できたらいいこと(Want)は、バランスを取って設計できると思います。
最も実現したいこと、最も大事なことを関係者が共有して欲しいと願うのみです。
数十年、数百年立っても同じ悲劇を繰り返さないことを願うのみです。




2014年5月時点の気仙沼市小泉地区の写真です。






 以上、「NHKスペシャル シリーズ東日本大震災 防潮堤400キロ ~命と暮らしを守れるか~」についてでした。




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NHKスペシャル 震災ビッグデータfile3 "首都パニック"を回避せよ の紹介


 今回は、NHKスペシャル 震災ビッグデータfile3 "首都パニック"を回避せよ の紹介です。
 3/2(日)21:00-22:00に、NHK総合テレビで放送されました。
 詳細は、番組ホームページをご覧ください。
 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0302/


◆概要
 ・震災発生時に、東京でビッグデータが蓄積された。
  →ケータイ、カーナビ、ツイッターなど

①震災時に東京で発生した大渋滞の例
 ・警視庁、タクシー、カーナビのデータから、震災直後の車の動きを分析
 ・地震から1~2時間後に移動を開始した車が多い。
  →それらの30%以上は、潜在需要車(週末のみ使われる車)
  →今のインフラでは、潜在需要車までまかないきれず、大渋滞が発生した。

②駅周辺での人の密集の例
 ・携帯電話の位置情報から、震災直後の人の動きを分析
 ・渋谷駅では、ピーク時には、通常のラッシュ時の2.2倍の密集が発生。
  →1平方メートル当たり6~7人。
  →将棋倒しのリスクが高まるのは、1平方メートル当たり5人。
  →渋谷駅ではパニック寸前に陥っていた。
  →ツイッターを調べると、地震直後は、地震や電車の運行状況に関するつぶやきが多かったが、
   夕方になると、密集や不安に関するつぶやきが増えた。

③ビッグデータをリアルタイムで解析する試み
 ・幹線道路が渋滞していても、脇道が渋滞していないケースがあることが判明
 ・緊急車両(警察や消防など)のルート選択に生かす試みが行われている。

④共助力を利用した被害軽減の取り組み
 ・共助力の定義
  →阪神淡路大震災では、8割の人がご近所さんに助けられた。
  →年齢と性別によって人を助ける力が異なる。
  →年齢と性別で重み付けし、人口分布から共助力を定義。
 ・共助力の例
  →幹線道路沿いは共助力大。事業所が多いため。
  →古くからある住宅地域は共助力小。空き家や高齢者が多いため。
 ・自治会が主体となって、地域住民に共助力を上げる協力を依頼。



◆感想
 ビッグデータから、現象を定量的に推定できるところがおもしろかったです。

 すでに、震災時の膨大なデータが存在します。
 そこで、まず仮説を立てます。
 次に、複数のデータを選択、加工します。
 それらのデータと仮説を比較し、震災時に起きた現象を推定します。
 起きた現象が明らかになれば、対策を立てやすくなります。

 ビッグデータは、より多くの人が使える形で公開されるべきです。
 それによって、より効果的な対策を立てることができ、多くの人命を救うことができます。
 東京には、防災最先端都市を目指して欲しいです。 



 先月開催された東京マラソンの様子です。
 平和な日常が一番ですね。





◆補足
 3/7から3/11まで5夜連続で、震災関係のNHKスペシャルが放送されます。
 被災地の現状や課題について放送されるようです。
 http://www.nhk.or.jp/special/program/index.html
 また、ブログで紹介したいと考えています。
  

 以上、NHKスペシャル 震災ビッグデータfile3 "首都パニック"を回避せよ の紹介でした。




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NHKスペシャル "災害ヘリ"映像は語る ~知られざる大震災の記録~ の紹介


 今回は、NHKスペシャル "災害ヘリ"映像は語る ~知られざる大震災の記録~ の紹介です。
 3/1(土)21:15-22:05に、NHK総合テレビで放送されました。
 詳細は、番組ホームページをご覧ください。
 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0301/



◆概要
 東日本大震災では、のべ400機のヘリが映像を記録した。
 以下の3つが番組で紹介された。
  ①仙台平野に津波が到達した時の状況
  ②津波火災の発生メカニズム
  ③空からの救助の重要性と課題

 ①仙台平野に津波が到達した時の状況
  ・第一波は、白波が立たずに、いつの間にか陸地に到達していた。
   →ゆっくりと海面が上昇した為。
   →地震発生時に震源付近の海底が動き、膨大な量の海水が盛り上げられて、海面上昇につながった。
  ・このタイプの津波は日本全国、どこでも発生する可能性がある。

 ②津波火災の発生メカニズム
  ・津波火災は、太平洋沿岸159ヶ所で発生した。
  ・最大の被害は岩手県山田町で、17万平方メートル(東京ドーム約3.6個分)焼失した。
   →プロパンガス等の生活で使う可燃性ガス、油を積んだ車や船等の可燃物が爆発し、燃え広がった。
   →道路に可燃性のガレキが堆積し、道路が導火線となり、建物に燃え広がった。

 ③空からの救助の重要性と課題
  ・宮城県の牡鹿半島では陸の孤島となった地区が多数あり、空からしか人命救助できなかった。
  ・課題は、空からどの建物に避難しているか分かりにくかった点と、救援ヘリの派遣が非効率だった点。
  ・対策は、建物屋上に対空表示することと、救援ヘリ管制システムの構築。


◆感想
 ①のように、白波が立たない津波が存在することは、驚きでした。
 「白波を見てから逃げる」は通用しないと感じました。

 ②の山田町の津波火災の例も、驚かされました。
 私は、昨年夏に山田町を訪れました。
 自分が訪れた場所が、そのような被害を受けていたとは知りませんでした。
 単に通過するだけではわからないことがある、と再認識しました。

 ③では、東日本大震災を教訓として、少しでも多くの人命を救う取り組みが行われていることを知りました。
 このような地道な取り組みが、すばやい人命救助につながると確信しました。


 2013年8月に、岩手県山田町を訪ねた時に撮った写真です。
 写真展は見に行けませんでしたが、故郷の風景を大事にする気持ちが伝わりました。



 
◆補足
 3/2(日)24:10-25:00に、NHK総合テレビで再放送されます。
 見逃した方は、是非ご覧ください。
 


 以上、NHKスペシャル "災害ヘリ"映像は語る ~知られざる大震災の記録~ の紹介でした。





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【お知らせ】以前投稿した記事を非公開にしました


 以前投稿した記事、NHKスペシャル「魂の旋律 ~音を失った作曲家~」を非公開にしました。
 投稿日は、2013年4月2日です。
 佐村河内さんに関する記事です。
 非公開にした理由は、記事の内容が事実と異なる可能性が明らかになった為です。
 事実が明らかになり、公開しても問題ないと自分で判断できるまでは、記事を非公開にすることに決めました。
 以前記事を読まれた方にご迷惑をお掛けしました。
 すみませんでした。


 以下の佐村河内さんに関するニュースを参照しました。
 http://biz-journal.jp/2014/02/post_4079.html
 http://www.jiji.com/jc/v4?id=201402gw_niigaki0001


 


 
 今日、雪が降りました。
 午前中、ジョギングをしました。
 雪を顔に浴びながら走りました。
 私は「冷たい」という感覚だけを感じて走りました。 
 余計なことは何も考えずにすみました。 


 雪は見る間に勢いを増し、道路に、屋根に、木々に積もりました。
 全てを白く染めました。
 夜になり、雪は穏やかになりました。
 外を見ると、街灯が雪を照らしていました。


 夜9時。
 私は、この文章を、佐村河内氏が作曲したとされる、交響曲第一番"HIROSHIMA"を聞きながら書いています。
 午前中にも一度聴きました。
 何度聴いても、嫌いにはなれませんでした。
 この曲を作曲された方が、作曲活動を再開できることを願っております。





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NHKスペシャル「みんなの夢まもるため ~やなせたかし"アンパンマン人生"~ 」


 今回は、NHKスペシャル「みんなの夢まもるため ~やなせたかし"アンパンマン人生"~ 」の紹介です。

 1/5(日)に、NHK総合テレビで放送されました。
 やなせたかしさんは、「アンパンマン」の作者です。
 番組では、やなせさんが「アンパンマン」に託した思いが取材されていました。
 詳細は、番組ホームページをご覧ください。
 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0105


◆番組の抜粋
・やなせさんは、昨年94歳で亡くなられた。
・やなせさんは晩年、様々な病を抱えながら、それでも休まずに創作活動を続けられた。
・やなせさんはアンパンマンの声優である戸田恵子さんに次のように語った。
 「アンパンマンは、スーパーマンのようなヒーローではない。
  顔をちぎって食べさせると、自分の力がパワーダウンしてしまう。
  ボロボロになって格好悪さを見せるヒーローだ。」
・アンパンマンの主題歌の原稿には、やなせさんの試行錯誤の跡が見られた。
 →「たとえ傷つきよろめくときも」を「愛と勇気だけがともだちさ」と書き換えたり。
 →「悲しみを消すために」を「みんなの夢まもるため」と書き換えたり。
 →「傷」や「悲しみ」を前向きな言葉に変えた。
・やなせさんが晩年に語ったこと
 「絶望の隣には希望がそっと座っている。
  一寸先は闇でも、その一寸先には光がある。」
・東日本大震災での出来事
 →ラジオ番組に「アンパンマンのマーチ」のリクエストが殺到した。
 →子供たちだけでなく、大人たちも元気付けられた。
 →やなせさんは、そのことを知り引退を撤回され、被災地の方々にポスターを贈った。
 →ポスターには、真っ赤な背景と、太陽、アンパンマン、そして、
  「ああ アンパンマンやさしい君は いけ みんなの夢まもるため」の文字。


◆番組を見た感想
 被災地の方々に贈ったポスターが一番印象に残りました。
 ポスターの絵は、じっと見ていると「頑張ろうかな」という気にさせてくれるものでした。
 あたたかい色使い。
 アンパンマンの笑顔。
 「いけ みんなの夢まもるため」という強いメッセージ。
 やなせさんの「元気付けたい」という気持ちが伝わってきました。

 やなせさんは「どんなつらい時でも前向きに生きよう」とされていました。
 やなせさんの温和な笑顔が印象的でした。
  

◆参考にしたウェブサイト
・「アンパンマンのマーチ」の歌詞 : http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND7326/index.html
・日経BPのやなせさんのインタビュー記事 : http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20131015/1052881/?ST=life&P=1
・ほぼ日刊イトイ新聞のやなせさんのインタビュー記事 : http://www.1101.com/yanase_takashi/index.html
 →とても充実していて、やなせさんも楽しそうで、いいインタビューでした。おすすめです。


◆おまけ
 ポスターを見ていたら、アンパンマンを描きたくなって、描いてしまいました。



 以上、NHKスペシャル「みんなの夢まもるため ~やなせたかし"アンパンマン人生"~ 」の紹介でした。


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