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誰もがやさしく微笑みあえる、その日まで

東日本大震災で被災された方々、心を痛めた方々に送ります。

ボランティア活動の話(その3)



 今回は、ボランティア活動をする動機について書きます。

 私は3月11日の震災以前にボランティア活動に参加したことはありませんでした。
 それが、突き動かされるようにゴールデンウィークに被災地に行き、ボランティア活動に参加しました。
 これまでに何回か被災地に行きました。
 その間、”なんで自分はボランティア活動してるんだろう”、と考えました。
 その過程を書きます。


 ゴールデンウィーク。
 私は南三陸町に行きました。
 その頃、大勢の人達が被災地に駆けつけ、ボランティア活動に参加しました。
 私もその中の一人でした。
 その時、一緒に作業をしていた人との会話の中で、気になった言葉が今も心に残っています。
「なんだかんだ言っても、結局はみんな、自己満足でやってるんだから。」
 その時はサラッと受け流しましたが、自分は自己満足でこの作業はしていない、と確信していました。


 8月の夏休み後半。
 私は同じ所でボランティア活動をしました。
 その時、私を受け入れて活動の場を与えてくださった方から聞かれました。  
「貴重な夏休みを使って、どうしてここに来たんですか?
 だって、ディズニーランドとか、もっと楽しいところいっぱいあるじゃないですか?
 わざわざ大変な思いをして、こんなところに来なくてもいいじゃないですか?」
 私は、こう答えました。
「来たかったから、来ただけです。
 お手伝いしたかったから、来ただけです。」
 その時は、嘘偽りなく、そうとしか言いようがありませんでした。


 その質問をされた後、ことあるごとに、なんで自分はボランティア活動をしたいんだろう、と考えました。
 最近になって、ひょっとしたら、これが自分を突き動かしているんじゃないかな、と思うものに気付きました。
 それは、自分を癒したい心でした。
 それは、5月に否定したはずの、自己満足の一種かも知れません。

 3月11日以来、震災関連のいろんなニュース、番組を見てきました。
 津波が街を破壊する様子。
 被災当初の、寒さに身を震わせる姿。
 わずかな食料を分け合う姿。
 狭く、暗く、冷たい避難所の中で肩を寄せ合う姿。
 家族を、親族を、友達を、家を、仕事を、あらゆるものを失って悲しむ姿。
 そんな中でも、子供達を中心にみんなで明るくなろうとする姿。
 震災から半年以上過ぎてもなかなか心から安心して生活できない姿。
 全てが私の心にグサグサ突き刺さります。
 心がえぐられ、消耗します。
 あたかも、他人が殴られた痛みを想像して、自分も痛くなるように。
 
 私の場合、こうした過程で痛みを感じた自分の心を癒したい、そういう気持ちが私をボランティア活動に駆り立てている気がします。
 ボランティア活動を通して、被災して本当に傷ついた人たちの心を癒すこと。
 その行為を通じて、自分も救われる気がします。
 被災した方々に元気になってもらうことで、自分も元気になれる気がします。
 動機は不純かもしれませんが、今は、ただ、被災地の方々に元気になってもらいたい、と願うのみです。

 以上、ボランティア活動をする動機について書きました。
 

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ボランティア活動の話(その2)


 
 今回は、年末のボランティア活動予定について書きます。
 年末に南三陸町に行きます。
 7日間から10日間くらい滞在する予定です。


 現地でボランティア活動をされている方と連絡を取ったところ、以下の活動に参加させてもらえそうです。
 ◆その1:中学校の大掃除
 ◆その2:仮設住宅でパソコンを利用できる環境作り
 ◆その3:ボランティア活動の拠点作り


以下が、その詳細です。
◆その1:中学校の大掃除
 ・背景
  -中学校は長期間避難所として使われていたので、支援物資が残っている
  -各所に汚れあり
  -学校職員だけだと手が足りない
 ・目的
  -年末に中学校を奇麗にして新年を迎えたい
 ・活動内容
  -支援物資の整理
  -施設の清掃
  -床のワックス掛け

 →というわけで、ボランティアの手があると助かるそうです。


◆その2:仮設住宅でパソコンを利用できる環境作り
 ・背景
  -仮設住宅暮らしだと孤立しやすい
  -街から離れた仮設住宅だと生活情報を入手しにくい
   →お年寄りが多いので、街に行くのが大変
   →車がないと、街に行くのが大変
 ・目的
  -仮設住宅でもネットを使えるようにする
  -お友達や親戚、元のご近所さんと簡単にコミュニケーションを取れるようにする
  -簡単に地元の生活情報を入手、共有できるようにする
 ・活動内容
  -仮設住宅にお邪魔してパソコンをセットアップ
  -パソコンの使い方を覚えてもらう
  -ツイッターを使えるようになってもらう(私自身もお勉強が必要です)

 →パソコンを普通に使える人ならできるそうです。


◆その3:ボランティア活動の拠点作り
 ・背景
  -現地でボランティア活動を続ける方々の為の宿泊施設が無くなる
   →3月から現地で活動されていた団体が12月に撤退予定
   →ボランティア活動にはお金がかかる(宿泊費、移動費、食費、活動費)
   →貯金を取り崩して生活されている方も多そう
   →長期間ボランティア活動をするためには、安く宿泊できる施設が必要
  -ボランティア活動をする人が集まる場所が必要
 ・目的
  -長期間ボランティア活動を継続できる拠点を作る
 ・活動内容
  -廃屋を譲ってもらって修理(or改築?)する
   →3月から現地で活動されている方々が主導
 ・補足
  -自分にどんなことができるか不明。現地でやれることをやるしかないです。
  -最初に話を聞いた時は、子供の頃に作った秘密基地みたいなものを想像しました。
  -でも、もっと切実で、現実的で、生きることに密着していて、必要不可欠な気がしてきました。
  -これまで踏ん張ってこられた方々のためにも拠点作りに協力したいです。


 やることがいっぱいありそうです。
 自分一人行くだけでどれほどのことができるかわかりませんが、やるしかないです。
 被災地の方々が少しでも気持ち良く新年を迎えられるように。

 以上、年末の南三陸町でのボランティア活動予定でした。




南三陸町志津川の北に立つ"モアイ君"



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生きることが苦しい人



 今日、生きることが苦しい人に電話した。
 彼と話したのは久しぶりだった。
 彼は言う。
「過去は思い出したくない。未来は見えない。身動きができない。」
 彼はそんな中で、生き続けている。
 しんどいだろうな、と思う。


 彼は昔、私に一枚の絵を描いてくれたことがある。
 その時の気持ちを形にした絵だ。
 私は言う。
「今の気持ちを前みたいに形にして欲しい。」
 彼は言う。
「そう言ってくれるなら、やるよ。その為に生きるよ。」


 電話の最後に、「ありがとう。元気が出た。」と言ってくれた。
 そう言ってもらって、逆にこっちが元気になった。
 私にはほんの小さなことしかできない、と知っているから。


 年末くらいに作品を見せてくれる、と彼は言う。
 年末にかけての楽しみがまた一つ増えた。





 昔、彼にもらった絵
 



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ボランティア活動の話(その1)



 2ヶ月ほど前に、ある団体が主催したボランティア活動に参加した話です。
 岩手県の陸前高田市に行きました。
 活動場所は、海水浴場近くで、海から50mくらい離れていて、海面から5mくらいの高さの所でした。
 津波に襲われた場所でした。
 家の土台だけ、2軒分、残されていました。
 作業は、雑草とガレキの除去で、2日間同じ作業をしました。
 休憩時間や作業終了時に、作業を依頼された方のお話を聞く機会がありました。
 その方のお話から、作業場所は近所の知り合いの敷地で、その敷地に住んでいた方は亡くなられたことを知りました。
 亡くなられたご近所さんへの思いやりから、災害ボランティアセンターに依頼されました。
 その方が依頼しなければ、荒れ放題になっていた場所。
 家の土台に小さな花瓶があり、小さな花が飾られていました。
 亡くなった方とのつながりが、思いやりが、つまっていました。


 ボランティア活動が終了した後、帰りに陸前高田の一本松を見に行きました。
 高田松原として有名な松林があった場所。
 今は海岸近くに一本だけ松がポツンと立っているだけ。
 生き続けるのは難しいかも、というニュースを聞いていました。
 それでも私の心の中には生き続けそうです。
 ちょっと斜めに傾いて立っている姿。
 津波に負けずに地面に張りつき続けた姿。
 今回の作業を依頼された方の、力強く前向きな姿と重なりました。

 私は海岸近くの風景を目に焼き付けました。
 再び訪れたい場所が、またひとつ増えました。



 活動終了後に災害ボランティアセンターに戻りました。
 そこで、”がんばっぺし陸前高田”携帯ストラップに出会いました。
 ”がんばっぺし”のフレーズと一本松が気に入り、買っちゃいました。 
 いつでも思い出せるように。

 がんばっぺし 陸前高田
 がんばっぺし 岩手
 がんばっぺし 三陸
 がんばっぺし 東日本
 がんばっぺし 日本







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絆の話 ~”星の王子さま”から~



 一週間前に”星の王子さま”を久しぶりに読んだ。
 何か心に引っかかるものがあって、読みたくなった。
 読み進めていくうちに、どの部分を読みたかったか分かった。
 それは、王子さまとキツネの会話だった。



 星の王子さまは、バラの花との諍いから住んでいた小惑星を去った。
 いろんな星を訪ねた後、地球にたどり着いた。
  
 王子さまは一匹のキツネと出会った。
 「一緒に遊ぼう。」王子さまは言った。
 「遊べない。飼い慣らされていないから。」キツネは言った。
 「飼い慣らすって、どういう意味?」王子さまは訊いた。
 「絆を作る、ってことさ・・・。」キツネは答えた。
 キツネは絆について語る。
 キツネにとっては、今の王子さまは、大勢いる少年のうちの一人でしかない。
 同じように、王子さまにとっては、今のキツネは、大勢いるキツネのうちの一匹でしかない。
 でも、王子さまがキツネを飼い慣らしたら、お互いに無くてはならない仲になる。
 
 王子さまはキツネを飼い慣らすことになる。
 最初はちょっと離れて坐って、毎日少しずつ近づいて、同じ時間に会うようにして。
 そして、会うことが嬉しくなる。
 王子さまにとってキツネは特別な存在になっていく。
 王子さまは、小惑星のバラが王子さまにとって特別な存在だったことに気付く。

 やがて、王子さまに出発の時が迫る。
 キツネは王子さまに言う。
 「きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。」続けて言う。
 「飼い慣らしたものには、きみは責任がある。きみは、きみのバラに責任がある・・・。」



 キツネの気持ちが分かるような気がする。
 私は3月11日の東日本大震災以降、ある被災地を訪ねてボランティア活動をした。
 始めはニュースで見聞きする街の一つでしかなかった。
 でも、被災地の方々と一緒に作業し、お茶を飲み、話をし、ご飯を食べるうちに自分は変わっていった。
 被災地の方々と一緒に過ごす全ての出来事が心に刻まれていった。
 自分にとって、その被災地の方々が特別な存在になっていった。
 被災地の方々は、前向きに立ち上がろうとしていた。
 その姿を見て、自分には彼らを支える責任がある、と思うようになった。
 
 今、私の部屋にはTシャツが飾られている。
 そのTシャツは被災された方から頂いた。
 一緒に作業をしていたその方から、感謝の気持ちを伝えたい、と贈って頂いた。
 そのTシャツには”絆”と書かれている。
 いつでも見られる位置に飾っている。
 朝起きた時、ふと振り返った時、外から帰ってきた時。
 いつでも目に入るように。
 いつでも思い出せるように。
 少しずつ前に進もうとしているみんなの姿が目に浮かぶ。
 会いに行きたくなる。
 感謝の気持ちに応えられるように、飛んで行きたくなる。
 

 絆。
 お互いを信頼し合い、お互いに会いたくなるような関係。
 これからも絆を大事にしてボランティア活動をしていこうと思う。 





追記
以下の本から要約、抜粋、引用させて頂きました。
”星の王子さま”、著者:サンテグジュペリ、翻訳者:池澤夏樹さん、出版社:集英社
ありがとうございました。

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