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誰もがやさしく微笑みあえる、その日まで

東日本大震災で被災された方々、心を痛めた方々に送ります。

NHKスペシャル「震災遺構 ~悲劇の教訓をどう伝えるか~」


 今回は、NHKスペシャル「震災遺構 ~悲劇の教訓をどう伝えるか~」の紹介です。
 昨日11/29(金)に放送されました。
 詳細は、下記の番組ホームページをご覧ください。
 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/1129/


◆番組の概要
・はじめに
 →東日本大震災の被災地には、津波が引いた後に残された建物や船がある。
 →これらは震災遺構と呼ばれている。
 →これらの解体を望む声がある一方、保存を望む声もある。
 →被災された方々の様々な思いが交錯している。

・気仙沼市鹿折地区の「第18共徳丸」(船)の例
 →震災直後、気仙沼市長は「船を震災遺構として保存するべき」と考えていた。
 →震災から1年9ヵ月後、住民の7割が解体を希望した為、保存を断念した。
             見るのがつらい、復興にお金を使うべきという意見あり。
 →震災から2年半後、船は解体された。

・釜石市鵜住居地区の「鵜住居地区防災センター」の例
 →震災時、2階の天井まで津波が到達し、200名以上の方が犠牲になった。
 →解体が決まり、今年8月に慰霊祭を行った。
 →娘さんを亡くされたご夫妻は、月命日のたびに防災センターを訪れており、保存を希望されていた。
 →同じように娘さんを亡くされた方は、防災センターを通るたびに震災を思い出し、つらい思いをするので、解体を希望されていた。
 →防災センターは来月12月に解体予定。

・宮古市田老地区の「たろう観光ホテル」の例
 →震災時、4階まで津波に飲まれたが、社長は6階に逃げ、津波の様子を撮影した。
 →震災後、社長は、ホテルを訪れる多くの人々をホテルの6階に案内し、津波の映像を見せ、震災を体感してもらった。
 →宮古市はホテルを譲り受け、保存し、防災を訴える予定。
 →社長と田老地区の方々は、広島市の原爆ドームを訪れた。ホテルを震災遺構として保存する参考にする為。
 →原爆ドームも保存と解体で意見が分かれていたが、昭和41年に保存することに決まった。
 →被爆された語り部の方から「原爆ドームは見るのも嫌だったが、30年かかって大事だと思えるようになった」と言われた。
 →原爆ドームの保存活動をされた方から「原爆ドームは原爆を後世に伝える象徴になった。ホテルは震災を後世に伝える財産となる」という言葉をもらった。

・キャスターのまとめ
 →誰の為の保存か考えるべき。
 →ゆっくり時間をかけるべき。
 →震災の記憶は世代を超えて語り継ぐべき。
 →社会全体が考え続けなければならない。


◆震災遺構に対する私の想い
 以下は、私の個人的な想いです。

 震災遺構を残して欲しいと思います。
 理由は、私が震災の時に感じた思いを、震災遺構が呼び起こしてくれるからです。
 人間は忘れる生き物です。
 私は大事なことをすぐに忘れます。
 でも、中には忘れてはいけないことがあります。
 東日本大震災は、私の中では忘れてはいけないことです。
 震災遺構は、私に震災のことを思い起こさせてくれるスイッチなのです。
 
 震災直後、私は、直感的に「被災地に行かなければならない」と感じました。
 2013年4月、私は初めて被災地を訪れました。
 現場に行って感じたこと、それは・・・、
 この現実世界では、どんなことでも起こり得ること。
 ある日、突然、想像もしない悲劇が起こり得ること。
 そんな状況下で、他人を思いやる優しさを持った方々が大勢いたこと。
 そんな優しさを持った方々が報われないなんて許されないと思ったこと。
 その方々に笑顔を取り戻して欲しい、と心から願ったこと。

 震災後、私は自分にできることをしようと思い、被災地を訪れ続けてきました。
 これからもその気持ちに変わりはありません。
 震災直後に感じた気持ちを呼び起こしてくれるのは、被災地で最初に出会った方々や震災遺構です。
 
 私は、震災遺構を残して欲しいと願っています。


◆震災遺構に関する新聞記事
 以下は、参考にした新聞記事のリンクです。
 ・第18共徳丸の記事 : http://www.kahoku.co.jp/news/2013/11/20131107t13038.htm
 ・震災遺構保存に関する記事 : http://www.kahoku.co.jp/news/2013/11/20131130t71022.htm


 以上、NHKスペシャル「震災遺構 ~悲劇の教訓をどう伝えるか~」の紹介でした。




◆おまけ
 マルク・シャガールの絵です。
 題名は「私と村」です。
 画家の故郷を想う気持ちが伝わる作品です。
 好きな絵です。

 

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福島県 裏磐梯を訪ねて


 今回は、福島県の裏磐梯を紹介します。
 
 私は今年の7月に裏磐梯を訪ねました。
 裏磐梯は、磐梯山の北側に位置しています。
 磐梯山は1888年に噴火し、山崩れを起こしました。
 山の北側は、岩屑なだれで埋め尽くされました。
 その際に、多くの湖沼が生まれました。


 裏磐梯ビジターセンターの写真です。
 裏磐梯の自然に関する情報が紹介されています。
 特に、登山やトレッキングに関する情報が充実しています。
 以下は、裏磐梯ビジターセンターのウェブサイトです。
 http://www.urabandai-vc.jp/



 裏磐梯ビジターセンターで買った、五色沼湖沼群のトレッキングコースマップです。
 可能なら、ゆっくりと歩きたかったのですが・・・、



 日暮れが迫る夕方に訪れたので、毘沙門沼だけ行きました。
 五色沼湖沼群は、その名の通り、湖面が色んな色に見えるらしいです。
 太陽光が、いろんな種類の水中の粒子に散乱されることによって色んな色に見えるらしいです。
 残念ながら、その姿は拝めませんでしたが。



 その日は、「道の駅裏磐梯」で車中泊をしました。
 周りには似たような車が約10台。
 24時間使えるトイレ、洗面所もあって不自由しませんでした。
 しかし、7月とはいえ、標高約800mの高原。
 朝の冷え込みは、かなり寒かったです。
 夏でこれだから、真冬だったら・・・、極寒ですね。
 以下は、「道の駅裏磐梯」のウェブサイトです。
 http://www.michinoeki-urabandai.com/index.html



 道の駅近くには、桧原湖が広がっています。
 桧原湖は、どこか遠い国の風景を感じさせます。
 「森と湖の国」フィンランドのような。
 鏡のように滑らかな湖面。
 静まりかえった森。
 人の力が及ばないような世界。



 裏磐梯は、自然の色んな面を見せてくれるところ。
 優しさも、厳しさも、穏やかさも、荒々しさも。
 そして、どことなく、はかなさも。
 裏磐梯は「森と湖の王国」。
 ただひたすら歩きたくなる、そんなところでした。
 
 

 以上、福島県 裏磐梯の紹介でした。


福島県猪苗代町 野口英世記念館


 今回は、福島県猪苗代町 野口英世記念館の紹介です。

 野口英世は、福島県猪苗代町出身の細菌学者です。
 明治から大正、昭和時代にかけて、黄熱病や梅毒の研究をされました。
 世界を舞台に活躍されました。
 以下は、英世の年譜です。
 http://www.noguchihideyo.or.jp/lifetime/
 

 今年の7月に、野口英世記念館に行きました。
 猪苗代湖のそばを通る機会があり、せっかくなので立ち寄りました。
 記念館では、生家や、研究の年譜、遺品が紹介されていました。
 以下は、記念館のウェブサイトです。
 http://www.noguchihideyo.or.jp/museum/
 

 以下は、野口英世記念館付近の地図です。





 現在の1000円札には英世の肖像が使われています。
 記念館のパンフレットには、お札の肖像と同時期に撮られた写真が載っていました。
 記念館は、磐梯山の麓、猪苗代湖の湖畔にあります。 
 パンフレットにはこう書いてあります。

「野口英世をはぐくんだ
 磐梯山と猪苗代湖
 壮大なドラマが
 ここから始まった。
 中国、アメリカ、
 ヨーロッパ、中南米、
 そして、アフリカへ、
 大きくはばたいた・・・。」



 英世の生家です。
 英世が亡くなられた直後に、生家の保存と博士の顕彰を目的として記念会が設立されました。



 英世は、1才の時に、囲炉裏に落ちて、左手に大やけどを負いました。
 その囲炉裏です。



 英世は、19才の時に、上京しました。
 その時に、床柱に小刀で決意を刻みました。


 
 英世自筆の書です。
 「忍耐」は、母校、翁島小学校に贈られました。
 英文と仏文は、当時の猪苗代町長に贈られました。
 Honesty is best policy.(正直は最良の方法である)
 La patience est amère, mais son fruit est doux.(忍耐は苦い、しかしその実は甘い) 
 強く決意をして、人の2倍、3倍の努力を続けられたことと思います。
 自分の努力で道を切り開いた人らしい言葉だな、と思いました。



 以上、福島県猪苗代町 野口英世記念館の紹介でした。


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諸橋近代美術館 その2



 今回は、諸橋近代美術館について紹介します。
 何度でも訪れたくなる美術館でした。
 以下は、美術館のウェブサイトです。
 http://dali.jp/index.html

 
 私は今年の7月に、福島県北塩原村にある、諸橋近代美術館に行きました。
 諸橋近代美術館に行った理由は、サルバドール・ダリの作品を多く所有しているためです。
 ダリに関しては、以下のwikiへのリンクをご覧ください。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AA


 美術館は、福島県郡山市に本社を置くゼビオの創立者諸橋廷蔵さんのコレクションを基に運営されています。
 1999年に開館しました。
 以下に、美術館の地図を載せます。
 磐梯山の北側に位置しています。

 


 私が訪れた時には、西田シャトナーさんの展覧会が開催されていました。
 西田さんは、劇作家、演出家、折り紙作家、俳優をされています。
 詳細は、西田さんのウェブサイトをご覧ください。
 http://www.n-shatner.com/origami/

 展覧会名は、「折り紙作品展『22.5°の宇宙』」でした。
 以下は、西田さんのメッセージです。
「22.5°とは、折り紙の90°のカドを半分に折り、またさらに半分に折った時に現れる角度のことです。折り紙を折る時にかならず出現し、それを生き物の姿に導いてくれる魔法の角度です。」
 
 


 会場には、多くの折り紙が展示されていました。
 西田さんの言葉が書かれたボードも展示されていました。
 その言葉がとても新鮮でした。
 いくつか紹介します。
「オリガミを折りながら、
 僕はつい、いろんなことを考える。
 オリガミそのもののこと、
 オリガミに関係ないこと、
 自分のこと、
 世界のこと、
 生き物のこと、
 そして宇宙のことなんかを。」



 エイリアンの折り紙です。
 とても複雑で、質感といい、形といい、折り紙で作られたとは思えません。



 エイリアンの「展開図」です。
 「展開図」とは、完成した折り紙を展開した時にできている折り目のうち、最も重要な線のみを抽出したもののことです。
 90°を4等分した22.5°が展開図のあちこちに見られます。



 西田さんが語る、宇宙の果てについて。
「宇宙の果ては、遠い遠い銀河の果ではなく、自分の胸の真ん中あたりではないか、と感じる。
 たぶんそれは、3次元的な位相ではなく、夢の中とか、そんな位置になるのではないかな。
 例えば、いつか、光速をはるかにしのぐロケットを人類が手にいれ、それに乗って宇宙飛行士が、
 宇宙の果てに向かって旅立ったとする。
 彼の乗ったロケットはぐんぐん飛び続け、やがてもう少し、あとちょっとで、宇宙の果てだ!
 さあ、着くぞ・・・と思った瞬間、宇宙飛行士は、夢から目覚めてベッドの中にいる。
 そんなふうに。」 



 
 折り紙を一つ折るごとに、一つの物語が生まれる。
 クジラについて。
 昆虫の作る美について。
 鳥について。
 そして、ペガサスについて。 




 以上、諸橋近代美術館の紹介でした。




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諸橋近代美術館 その1


 今回は、諸橋近代美術館について紹介します。
 何度でも訪れたくなる美術館でした。
 以下は、美術館のウェブサイトです。
 http://dali.jp/index.html

 
 私は今年の7月に、福島県北塩原村にある、諸橋近代美術館に行きました。
 諸橋近代美術館に行った理由は、サルバドール・ダリの作品を多く所有しているためです。
 ダリの作品を見ていると「自由」を感じます。
 ダリは、あらゆる制約から解き放たれています。
 思うがままに、直接的に表現しています。
 時には、ヘンテコリンに。
 時には、えげつなく。
 よくここまではじけられるな、と感じてしまいます。
 ダリに関しては、以下のwikiへのリンクをご覧ください。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AA


 美術館は、福島県郡山市に本社を置くゼビオの創立者諸橋廷蔵さんのコレクションを基に運営されています。
 1999年に開館しました。
 以下に、美術館の地図を載せます。
 磐梯山の北側に位置しています。

 

 美術館のパンフレット、チケット、小冊子です。
 いずれもダリが前面に出ていて、ダリのコレクションがこの美術館の目玉であることを教えてくれます。



 作品名「宇宙象」です。
 ダリの絵画にも登場するモチーフです。
 絵画「聖アントニウスの誘惑」では、象の足は、より細く、より長く表現されています。
 象は地上から離れ、空高く浮遊しています。



 作品名「時計のプロフィール」です。
 「柔らかい時計」の一種です。
 パンフレット、小冊子の表紙を飾っています。



 作品名「人の形をしたキャビネット」です。
 幾重にも重なった引き出し。
 不自然にへこんだ肉体。
 髪の毛で隠された顔。
 見ていると圧迫感に襲われます。



 作品名「炎の女」です。
 左手を前に差し出し、大きくのけぞっています。
 顔は表現されていません。
 あえて、顔を表現しないことで、作品全体のイメージを大事にしていたのかも知れません。



 作品名「不思議の国のアリス」です。
 頭は薔薇、顔は葉に覆われています。
 この作品も、表情をうかがい知ることができません。
 普段、人は、他人を見るとき、表情を気にします。
 表情を見ることで、他人の感情を理解します。
 表情には、人がコミュニケーションを図る上で重要な情報が存在します。
 人の目線は、無意識のうちに、表情に向かいます。
 これは、作者にとっても同じかも知れません。
 ダリは、あえて、表情を描かず、作品全体にまんべんなく目を向けようとしていたのかも知れません。



 彫刻は写真撮影可能でしたが、絵は撮影不可でした。
 絵も彫刻同様、とても充実していました。
 これほど充実したダリの作品群は、国内ではこの美術館以外には目にすることはできないと思いました。
 また訪れたくなる美術館でした。


 次回は、諸橋近代美術館で開催されていた、西田シャトナーさんの展覧会を紹介します。

 以上、諸橋近代美術館の紹介でした。

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