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東日本大震災で被災された方々、心を痛めた方々に送ります。

大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その8) ~松代エリアその2~


 今回は、「大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その8) ~松代エリアその2~」です。

 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。詳細は、芸術祭のウェブサイトをご覧ください。
 http://www.echigo-tsumari.jp/about/overview/


 私は、8月上旬に大地の芸術祭を見に行きました。
 今回は、松代エリアの作品を見た時の話を紹介します。
 信濃川の支流である渋海川沿いを中心に広がる松代エリアは、周囲を山々に囲まれた丘陵地帯です。
 詳細は、下記のリンクをご参照ください。
 http://www.echigo-tsumari.jp/area/matsudai/



 今回は、主に、作品を見た時に出会った、芸術祭を支えているボランティアさんについて書きます。
 今回紹介する作品では、全て外国からいらっしゃったボランティアさんが受付をされていました。
 大地の芸術祭の外国人ボランティアについては、下記の記事をご参照ください。
 https://www.yamatogokoro.jp/inbound_case/26663/



 作品名「五百筆」、作者「ウー・ケンアン」、別名中国ハウス。
 受付の方は、台湾からいらっしゃった20代くらいの女性。
「2週間くらいの短期滞在で、毎日ボランティア拠点から通っている。日本には何回も旅行に来ているけど、今回は田舎暮らしをしてみたいから参加した」とのこと。  
 我非常感激



 作品名「脱皮する家」、作者「日本大学芸術学部彫刻コース有志」
 受付の方は、同じく台湾からいらっしゃった20代くらいの女性。
「奥能登国際芸術祭にもボランティアとして参加した。台湾でも同じような芸術祭を開催したい」とのこと。
 请务必抓住它 



 作品名「私たちはそれを、ありありと憶い浮かべることができる」、作者「小澤さよ子」
 受付の方は、カナダからいらっしゃった40代くらいの男性。
「休暇を使って、2週間くらいボランティアとして参加した。カナダでの都会暮らしを忘れて、ゆっくりした時間を過ごして、自分を見つめ直している」とのこと。
 Thank you for your participation!



 作品を見る合間に、しばらく星峠で棚田を眺めた。
 山間の地域で暮らす、越後妻有の要素がギュッと詰まった風景。



 作品名「ドクターズ・ハウス」、作者「イ・ブル/スタジオ イ・ブル」
 この家に残された書類には、きっとこの地域の医療を支えた歴史が克明に刻まれているに違いない。
 受付の方は、中華系の20代くらいの女性+日本人の女性だったが、ここでは受付の方と話をしなかった。



 作品名「明後日新聞社文化事業部」、作者「日比野克彦」
 サッカー好きの日比野さんらしく、日本サッカー協会のシンボル「八咫烏」ののぼりが風にはためく。
 受付の方は、台湾からいらっしゃった二十歳くらいの建築を専攻している学生さん(女性)。
「7月下旬から日本に来て、芸術祭の作品作りに参加した。受付の仕事より、何かを作っている方が楽しい・・・明日でこの仕事も終わりだけど」とのこと。
 您工作辛苦了!






 以上、「大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その8) ~松代エリアその2~」でした。




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大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その7) ~松代エリア&松之山エリア~


 今回は、「大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その7) ~松代エリア&松之山エリア~」です。

 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。詳細は、芸術祭のウェブサイトをご覧ください。
 http://www.echigo-tsumari.jp/about/overview/


 私は、8月上旬に大地の芸術祭を見に行きました。
 今回は、松代エリア&松之山エリアについて紹介します。
 信濃川の支流である渋海川沿いを中心に広がる松代エリアは、周囲を山々に囲まれた丘陵地帯です。
 また、松之山エリアは長野県境に位置する周囲を山々に囲まれた標高200~600mの丘陵地帯です。
 詳細は、下記のリンクをご参照ください。
 http://www.echigo-tsumari.jp/area/matsudai/
 http://www.echigo-tsumari.jp/area/matsunoyama/


 今回は、時の流れを感じたものを紹介します。


 まつだい郷土資料館で見た昔の写真。
 撮影された方は、写真家の小見重義様。
 写真の右下には「雪おろしではない:このように雪なら掘り出すので」の文字。



 松之山エリアにある、廃校になった三省小学校を写した航空写真。
 グラウンドには、「創立百周年 祝 三省小」の文字。
 今は、三省ハウスとして、作品展示場や宿泊施設として利用されている。



 旧三省小学校の中で見つけた教育目標。
 よーく読んで、我が身を振り返るとドキッとする言葉たち。
 大人は子供に多くを望み過ぎている?



 松代エリアの奴奈川キャンバスの作品で、作品名は「ライトの養成所」、作者は「ジャン・チュウイ」
 地域の人々から募った不用となったデスクライトたち。
 それぞれの持ち主の手元を照らし、役割を終えたライトたち。



 その中の一つに目が留まった。
 ライトにはイラスト、それに天地真理さんの曲名と歌詞。
 持ち主はどんな思いで書いて、どんな思いで毎日見ていたんだろう...思いはまだここに漂い続けている。






 以上、「大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その7) ~松代エリア&松之山エリア~」でした。




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大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その6) ~大厳寺高原キャンプ場~


 今回は、「大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その6) ~大厳寺高原キャンプ場~」です。

 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。詳細は、芸術祭のウェブサイトをご覧ください。
 http://www.echigo-tsumari.jp/about/overview/


 私は、8月上旬に大地の芸術祭を見に行きました。
 今回は、十日町市の大厳寺高原キャンプ場を紹介します。
 大厳寺高原は、天水山の中腹、標高700メートルにあります。
 いろんな施設を利用可能ですが、私はフリーサイトに自前のテントを張って一泊しました。
 詳細は、下記のリンクをご覧ください。
  http://www.daigonji.com/

  
 慣れない環境で寝ると、空が明るくなるとすぐに目が覚める。
 簡単に朝ご飯を済ませて、散歩に出かける。
 普段あまりじっくり見ることが無いけど、こういう場所に来ると身近に感じる花々。



 キャンプ場の中には、芸術祭の作品もある。
 作品名「大地とともに-記憶の風景」、作者「植松奎ニ」
 大きな自然石が、両側を加工した石に支えられて宙に浮く、不安定の安定。



 作品名「分岐点だらけの庭」、作者「ケンデル・ギール」
 人工物に囲まれたケージの中から外を仰ぎ見る。
 作品の空間に、植物がひっそりと、それでも着実に入り込んでいる。



 少し拓けたところから景色を眺める。
 遠くにポツン、ポツンと家が点在する。
 人間の手が入った里と、自然が支配する山とが溶け合っている。



 森、林、木立、それに畑や田んぼ。
 いろんな緑が覆い尽くす。
 この風景は、これからどんな風に変わっていくんだろう。
 10年後、20年後、また来てみたいと思う。 




 以上、「大地の芸術祭2018 in 越後妻有(その6) ~大厳寺高原キャンプ場~」でした。


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生誕110年 東山魁夷展



 今回は、「生誕110年 東山魁夷展」です。

 大地の芸術祭の話は少しお休みして、東山魁夷さんの作品について書きます。
 東山魁夷さんは、私が好きな画家のうちのひとりです。
 先日、京都国立近代美術館で開催されている「生誕110年 東山魁夷展」を見てきたので、そのことについて書きます。
 東山魁夷さんと展示会については、以下をご参照ください。
  http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2018/427.html
  http://www.npsam.com/about/about-kaii


 今回の展示会の一押しは、唐招提寺御影堂の障壁画です。
 通常は、毎年6月に行われる鑑真和上を偲ぶ鑑真和上坐像・御影堂障壁画特別開扉、開山忌舎利会の時にだけ一般に公開されます。
  http://www.toshodaiji.jp/about_gyouji.html
 鑑真さんについては、以下をご参照ください。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%91%91%E7%9C%9F

 2018年10月現在、御影堂は平成の大修理を行っているため、しばらくは御影堂で障壁画を見ることはできないようです。
 その代わりに、今年は、京都と東京で「生誕110年 東山魁夷展」が開催されます。

 障壁画からは、唐から幾多の苦難を乗り越えてやってきた鑑真さんに対する、東山さんの思いやりが感じられます。
 視力を失った鑑真さんは、日本の風景を目にすることができませんでした。
 そのような鑑真さんに、贈られた障壁画が「山雲」と「濤声」。
 「山雲」では、深い山の奥を霧が包み、豊かな水が森の木々や森で暮らす鳥を育んでいます。
 「濤声」では、岩礁やその上に生える松に幾度となく迫る荒波が、やがて穏やかに寄せては返す波打ち際のさざ波に変わります。

 また、東山さんは、日本における仏教の布教に努めて、二度と中国に戻ることができなかった鑑真さんのために、鑑真さんの故郷、中国の風景を障壁画として捧げました。 
 「揚州薫風」では、初夏の爽やかな風を受けて、柳の木々がさざめく音が聞こえるようです。
 「黄山暁雲」では、唐の時代には修行の場であった黄山を描き、「桂林月宵」では、中国の古代から絶景として名を馳せた桂林を描きました。

 鑑賞した日は、平日にもかかわらず来場者がとても多かったです。
 来場者の皆さんは、心ゆくまで障壁画を堪能されていました。



 今回の展示会では、障壁画以外にも、初期から晩年に至るまで、東山さんの重要な作品が網羅されています。
 詳細は省きますが、東山さんのファンならとても堪能できる展示会だと思います。

 最後に一つだけ、書き足します。
 本物の作品を見る楽しみは、画集とは違って、近くに寄ったり離れたり、いろんな角度から作品を楽しめることです。
 特に日本画では、見る方向によって見え方が異なる色材が多く使われています。
 作品を見続けていて、見え方が変わったり、それに伴って受ける印象が変わる絵であればあるほど、長い時間見続けていたくなります。
 絶筆となった「夕星」もそのような作品の一つです。
 今回、いろんな角度から「夕星」を見ていたら、文字どおり絵が変わりました!
 個人的には、その変化から「はかなさ」を感じましたが、東山さんがどのような意図でそのように描かれたかは分かりません。

 京都展は10月8日(月)に終了しますが、もし、2018年10月24日(水)~12月3日(月)に国立新美術館で開催される東京展に行かれる方がいらっしゃったら、ぜひ「夕星」をじっくり鑑賞することをおすすめします。



 以上、「生誕110年 東山魁夷展」でした。


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